ブログ
「子ども主体」の保育=子どもを“放任する”ではない!…のでは?ホント?
「子ども主体の保育」を実現するとき
「放任」になってしまうのは…違うよね?
こんにちは!
子どもの育ちを応援します!
一般社団法人そだち 内田淑佳(うちだよしか)です。
先週のメルマガで
書いたのですが
Twitterの中の
ご意見で
「子ども主体の保育を実現するとき
子どもの“やりたい放題”と誤解している人
多くないですか?
“やりたい放題”なら
指導案(保育計画)いらないじゃん?」
という内容の発信があり
そこに
たくさんのコメントが
ついていたのですよね。
なかでも
「自由」と「自分勝手」は
違いますよねという
ご意見に共感が寄せられていたのが
印象的で
それについて
メルマガで
私の意見を書いたのですが、
そもそも
「子ども主体」という概念は
子どもの活動の在り方について
どこに主体があるのか、
ということについての内容を示すものです。
大人が主体で、子どもが従属する
という在り方ではなく
子どもが主体である、ということを示します。
「子どもが自由に活動してる」
「子どもが自分勝手に活動している」
という
子どもの姿を
誰がどう感じるか
という判断ではなく
その活動が
「子ども主体であるか」
という視点です。
ですから
「自由」はよくて
「自分勝手」はダメだよね
という考え方は
至極まっとう
なのですが
言葉を変えると
子どもが主体的に活動している
その姿を
活動によって
大人が評価している
というものになります。
つまり
「子ども主体」に視点を合わせるならば
子どもの姿が
「自由」であろうが「自分勝手」だろうが
どちらも「子どもが主体的」です。
自由な子
自分勝手な子
大人の評価が違うだけです。
つまり
「自由」と「自分勝手」の区別を
大切にしたいご意見は
その「子ども主体」の姿を
大人が
その主体性の発揮の仕方は
よいことだ、
よくないことだ、と
評価することが大切だ、と
言っていることになります。
さて、
評価はその人の
価値観ですので
その人その人が
ご自身の価値観を
もって
子どもたちと関わることは
大事だと思います。
が!
子どもの「自分勝手」な姿を
それはあなたの自分勝手ですよ、改めなさい
と
指導することが
保育である
という考え方
であれば
それは
「子ども主体の保育」ではない
=古い保育のやり方
ということになります。
少し
ややこしいですね。
整理しますね。
子どもの姿を
“修正しようとする”
=指導する
=ダメなことだと止めさせる
=行動を制限する
など
大人の力を行使してしまうのであれば
古い保育ですよ。
子どもが
自ら
感じること、考えること
を通して
いつか
他人を思いやる行動を
選べるようになる
↑
ココを目指して関わっていく。
これが
「子ども主体の保育」です。
子ども視点で言うと↓
先生に怒られないから
先生がいいよって言うから自由
先生が怒るから
先生がダメっていうから自分勝手
と覚えていては
先生主体。
子どもが
体験の中で
自ら感じることから
自ら考え
ああ、これは自分勝手な行動だな
と
気付いていくのが
子ども主体。
さあ、
自分の言動が
ああ、これは自分勝手だな
と
気付くことができるのは
何歳くらいでしょうか?
そして
そこへ到達するまでに
どのような
発達過程をたどるでしょうか?
そのために
どのような経験が必要でしょうか?
その経験ができる環境とは
どんな環境でしょうか?
はい。
そのように考えて
環境を作っていくのが
「保育の仕事」です。
その
環境の作り方
子どもが経験から学ぶこと
子どもの育ち
それを
計画するものが
「保育計画」です。
子どもが「自由」でも「自分勝手」でも
そして「やりたい放題」でも
ねらいをもって
保育計画をたて
環境を作るのが
保育の仕事です。
自由の中で何を経験するのか
自分勝手な行動から何を学ぶのか
そういった
「意図をもって」
環境を作ることを教育(保育)といいます。
子どもが
やりたい放題から何を学ぶのか
子どもが
やりたい放題を制限されることから何を感じるのか
それが子どもの何に育つのか
そこに
保育者のどんな意図があるのか
が、大切な部分であって
大人たちは
そこをみんなで
話し合って欲しいです。
やりたい放題が
ダメな保育というワケでも、
やりたい放題にしたらいい
というワケでもなく
そこに
どんな意図があり
そこから子どもが何を学ぶか
大事なのは
ソコです。
よく
子ども主体っていうけど
「放任」になってしまっている
というご意見もお聞きします。
意図のない、
ねらいのない時間の過ごし方
というのは
確かに問題ですね。
しかし
「放任」には
なりゆき任せ、や
干渉しない、という意味があります。
あえて
干渉せず、
子どもに任せていく
という「放任」を
意図をもってしていく
=意図をもって見守る
とは区別してもよいでしょう。
「やりたい放題」も
「放任」も
保育者が
ただ手抜きをしているのであれば
問題ですが
そこに意図があって
この場面は「やりたい放題」に活動してもらおう
この場面はあえて「放任」してみよう
という保育は大事だと思います。
よくあるケースとしては
ワルイことをしていたら
叱らないといけない
という意見の人と
子ども主体だから
見守りたい
という意見の人で
「保育の意図」が違うというもの。
ですから
大人が話し合って
意見交換をし
子どもの育ちにとって
よりよい環境作りについて
常に試行錯誤し
チームとして
研鑽を積みましょう。
その
大人の努力を怠っていることが
一番
プロとしては
問題なのではないでしょうか。
“子どもを放任する”
がダメなのではなく
質の高い保育を目指して
“研鑽していない”
が問題なのです。
子どもの発達に必要な環境
一人ひとりの
子どもの発達を促すための
その子にとって
望ましい環境
など
発達の著しい乳幼児期であり
人生の基礎となる土台作りの時期だからこそ
それに
ふさわしい環境を作ることが
保育の仕事です。
メンバー限定♡オンラインサロン
♡ご案内ページはコチラ♡
※現在お申込み頂ける研修・講座はコチラから
※メルマガ(無料)はコチラから
※保育士のためのコミュニケーション講座
心理学・対人スキル・人材育成
(少人数制で、リアルなお悩みを解決する講座です)
オンライン受講もできます!
詳細はコチラのページをご覧ください。
※子どもの発達心理アドバイザー養成講座
(子どもの発達心理、発達過程、発達障害を専門的に学ぶ講座です)
オンラインで個別受講もできます!
詳細はコチラのページをご覧ください。
一般社団法人そだち
代表&心理・保育研修講師
内田淑佳(うちだよしか)
個人セッションご案内はコチラ
Follow @UchidaYoshika
「一般社団法人そだち」公式LINE
悩みごと、相談などメッセージしてください!
「放任」になってしまうのは…違うよね?
こんにちは!
子どもの育ちを応援します!
一般社団法人そだち 内田淑佳(うちだよしか)です。
先週のメルマガで
書いたのですが
Twitterの中の
ご意見で
「子ども主体の保育を実現するとき
子どもの“やりたい放題”と誤解している人
多くないですか?
“やりたい放題”なら
指導案(保育計画)いらないじゃん?」
という内容の発信があり
そこに
たくさんのコメントが
ついていたのですよね。
なかでも
「自由」と「自分勝手」は
違いますよねという
ご意見に共感が寄せられていたのが
印象的で
それについて
メルマガで
私の意見を書いたのですが、
そもそも
「子ども主体」という概念は
子どもの活動の在り方について
どこに主体があるのか、
ということについての内容を示すものです。
大人が主体で、子どもが従属する
という在り方ではなく
子どもが主体である、ということを示します。
「子どもが自由に活動してる」
「子どもが自分勝手に活動している」
という
子どもの姿を
誰がどう感じるか
という判断ではなく
その活動が
「子ども主体であるか」
という視点です。
ですから
「自由」はよくて
「自分勝手」はダメだよね
という考え方は
至極まっとう
なのですが
言葉を変えると
子どもが主体的に活動している
その姿を
活動によって
大人が評価している
というものになります。
つまり
「子ども主体」に視点を合わせるならば
子どもの姿が
「自由」であろうが「自分勝手」だろうが
どちらも「子どもが主体的」です。
自由な子
自分勝手な子
大人の評価が違うだけです。
つまり
「自由」と「自分勝手」の区別を
大切にしたいご意見は
その「子ども主体」の姿を
大人が
その主体性の発揮の仕方は
よいことだ、
よくないことだ、と
評価することが大切だ、と
言っていることになります。
さて、
評価はその人の
価値観ですので
その人その人が
ご自身の価値観を
もって
子どもたちと関わることは
大事だと思います。
が!
子どもの「自分勝手」な姿を
それはあなたの自分勝手ですよ、改めなさい
と
指導することが
保育である
という考え方
であれば
それは
「子ども主体の保育」ではない
=古い保育のやり方
ということになります。
少し
ややこしいですね。
整理しますね。
子どもの姿を
“修正しようとする”
=指導する
=ダメなことだと止めさせる
=行動を制限する
など
大人の力を行使してしまうのであれば
古い保育ですよ。
子どもが
自ら
感じること、考えること
を通して
いつか
他人を思いやる行動を
選べるようになる
↑
ココを目指して関わっていく。
これが
「子ども主体の保育」です。
子ども視点で言うと↓
先生に怒られないから
先生がいいよって言うから自由
先生が怒るから
先生がダメっていうから自分勝手
と覚えていては
先生主体。
子どもが
体験の中で
自ら感じることから
自ら考え
ああ、これは自分勝手な行動だな
と
気付いていくのが
子ども主体。
さあ、
自分の言動が
ああ、これは自分勝手だな
と
気付くことができるのは
何歳くらいでしょうか?
そして
そこへ到達するまでに
どのような
発達過程をたどるでしょうか?
そのために
どのような経験が必要でしょうか?
その経験ができる環境とは
どんな環境でしょうか?
はい。
そのように考えて
環境を作っていくのが
「保育の仕事」です。
その
環境の作り方
子どもが経験から学ぶこと
子どもの育ち
それを
計画するものが
「保育計画」です。
子どもが「自由」でも「自分勝手」でも
そして「やりたい放題」でも
ねらいをもって
保育計画をたて
環境を作るのが
保育の仕事です。
自由の中で何を経験するのか
自分勝手な行動から何を学ぶのか
そういった
「意図をもって」
環境を作ることを教育(保育)といいます。
子どもが
やりたい放題から何を学ぶのか
子どもが
やりたい放題を制限されることから何を感じるのか
それが子どもの何に育つのか
そこに
保育者のどんな意図があるのか
が、大切な部分であって
大人たちは
そこをみんなで
話し合って欲しいです。
やりたい放題が
ダメな保育というワケでも、
やりたい放題にしたらいい
というワケでもなく
そこに
どんな意図があり
そこから子どもが何を学ぶか
大事なのは
ソコです。
よく
子ども主体っていうけど
「放任」になってしまっている
というご意見もお聞きします。
意図のない、
ねらいのない時間の過ごし方
というのは
確かに問題ですね。
しかし
「放任」には
なりゆき任せ、や
干渉しない、という意味があります。
あえて
干渉せず、
子どもに任せていく
という「放任」を
意図をもってしていく
=意図をもって見守る
とは区別してもよいでしょう。
「やりたい放題」も
「放任」も
保育者が
ただ手抜きをしているのであれば
問題ですが
そこに意図があって
この場面は「やりたい放題」に活動してもらおう
この場面はあえて「放任」してみよう
という保育は大事だと思います。
よくあるケースとしては
ワルイことをしていたら
叱らないといけない
という意見の人と
子ども主体だから
見守りたい
という意見の人で
「保育の意図」が違うというもの。
ですから
大人が話し合って
意見交換をし
子どもの育ちにとって
よりよい環境作りについて
常に試行錯誤し
チームとして
研鑽を積みましょう。
その
大人の努力を怠っていることが
一番
プロとしては
問題なのではないでしょうか。
“子どもを放任する”
がダメなのではなく
質の高い保育を目指して
“研鑽していない”
が問題なのです。
子どもの発達に必要な環境
一人ひとりの
子どもの発達を促すための
その子にとって
望ましい環境
など
発達の著しい乳幼児期であり
人生の基礎となる土台作りの時期だからこそ
それに
ふさわしい環境を作ることが
保育の仕事です。
メンバー限定♡オンラインサロン
♡ご案内ページはコチラ♡
※現在お申込み頂ける研修・講座はコチラから
※メルマガ(無料)はコチラから
※保育士のためのコミュニケーション講座
心理学・対人スキル・人材育成
(少人数制で、リアルなお悩みを解決する講座です)
オンライン受講もできます!
詳細はコチラのページをご覧ください。
※子どもの発達心理アドバイザー養成講座
(子どもの発達心理、発達過程、発達障害を専門的に学ぶ講座です)
オンラインで個別受講もできます!
詳細はコチラのページをご覧ください。
一般社団法人そだち
代表&心理・保育研修講師
内田淑佳(うちだよしか)
個人セッションご案内はコチラ
Follow @UchidaYoshika
「一般社団法人そだち」公式LINE
悩みごと、相談などメッセージしてください!
New Article
Archive
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年2月
- 2017年1月
- 2016年2月
- 2014年4月