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自己肯定感は“高める”もの?~あなたは「自己肯定感」をどのように理解していますか~
先日、オンラインサロンのメンバー様から
「自己肯定感」についてのご質問をいただきました。
こんにちは!
子どもの育ちを応援します!
一般社団法人そだち 内田淑佳(うちだよしか)です。
「自己肯定感」
先日、某YouTube動画で
この「自己肯定感」という言葉が
世の中でも盛んに使われるようになり
かえって
それが悩みの種になっている現象が
起きている…
というトピックを
やっていました。
あれこれ試してみたものの
なかなか「自己肯定感」が高められない…
「自己肯定感」って
高めなくてはいけないの?
ふむふむ
そういえば
先日、オンラインサロンのメンバー様から
「自己肯定感」についての
ご質問を頂いたところでした。
「自己肯定感って、高めるもの?なのでしょうか
よしか先生は“高める”ってゆう言い方しないですよね。
私もなんだか、高いとか低いとかじゃないような
気がしているのです…」
そうなのです。
「自己肯定感」というものを
しっかり理解していくと
なんか
“高い”
“低い”
という表現が
しっくりこなくなります。
そのYouTube動画では
心理カウンセラーの方が
解説としてゲスト出演されていて
「多くの方が
自己肯定感というものを
誤解していると思います」
と、仰っていました。
そして
興味深かったのは
その方いわく
「3歳くらいの子どもが
自己肯定感MAXです」
つまり、
3歳以降に
せっかく獲得した自己肯定感を
すり減らしていってしまうのだと。
なるほど。
その説明は
言い得て妙ですな。
「自己肯定感」とは
文字通り
自分を肯定する感覚(感情)
ポイントは
“感”=感覚(感情)
であるということです。
“感覚”というものは
何をどんな風に感じるか、というものです。
他のもので例を示すとすると
「音感」というものが
人にはありますね。
“音”という空気の振動を
どのように感じるか
という感覚。
人それぞれですね。
音楽的な才能のある人には
“絶対音感がある”
なんて言いますよね。
“絶対音感が高い”とは
言わないですね。
音を感じる感覚を
高い、低いと
表現しようと思えば、
はまらないこともないですが、
ちょっと
違和感がありませんか?
「自己肯定感」についても
“感覚”であることの理解が深まると
高い、低い、という表現が、
はまらなくはないけれど
ちょっと違うように思えてきます。
“音感” は
音を感じる感覚
では
“自己肯定感” は?
自分のことを
どのように感じているか
という“感覚”であり
そこに
“肯定的に”
という言葉がついています。
この
「肯定的」という言葉に
高い、低いというイメージがつくのでしょうか。
そして
この「肯定的」について
誤解が生まれるのでしょう。
よく、
「ありのままの自分でいいんだ」
という表現が使われますが
「いいんだ」
という言葉が
マル!よい!と変換され
それを「肯定」と捉えている人が
誤解をしている、ということになります。
実は、
「自己肯定感」は
自分の”存在意義”についての感覚
という定義になっています。
自分の「存在意義」を肯定する(認める)
という“感覚”なのです。
まずはじめに
自分はここに”存在している”
という感覚。
先ほどYouTube動画で
「3歳くらいがMAX」と説明されていた
とお伝えしましたが、
子どもは
1歳くらいから
自我が芽生え
自分の存在に
気づいていきます。
(それまでは気づいていない)
そして3歳くらいには
はっきりと
自分の存在を認知しています。
ですから
「存在を認めている」のMAXが
3歳くらいです、というのも
一理あるなあと
思った次第です。
3歳の子に
存在に“意義があるかないか”という「思考」
はありません。
存在しているんだ=あるんだ
という感覚
存在と意義は分かれていません。
あるんだから、ある。
ある、という感覚。
“感覚”ですから
理屈で“意義”という
意味づけなど出来ないのです。
つまり、
自己肯定感をセリフに置き換えるとするならば
「ありのままの自分でいいんだ」
ではなく
「自分は自分だ!」
となります。
そして
その
「自分は存在している」という
そのものの
それだけの感覚から
4歳、5歳と
認知機能が目覚ましく発達していくので
そこに「評価」=人と比べる
というものが
くっついてきてしまうのですね。
このあたり、
賢いおサルさんの実験で
興味深い結果がありますので
また
何かの機会で
ご紹介しようと思いますが(↓こちらに書きました)
(みんな揃って「いただきます」~は必要??? | 一般社団法人 そだち (sodachi.net))
ポイントは
「評価」=人と比べる
という部分です。
この「評価」の概念が
“意義”という名のもとに
「自己肯定感」を否定していく「思考」を
生み出します。
つまり
問題は「思考」です。
本来
特別な思考をしなくても
「あなたは存在していますか?」と問われたら
「はい!」と言えるハズが
「自分はどのような存在なのか?」と
誰に問われるわけでもないのに
考え始めてしまうのが
人間であるとも言えるのです。
そして
自分の存在=在り方
について
否定的に捉えてしまう「思考」を
もっていると
「私、自己肯定感が低いんです」
となる。
しかし
思い出してください。
「自己肯定感」は
“感覚”なので
どのような「思考」で
自分の存在を語るか、ではないのです。
「ありのままの自分でいいんだ」の
「いいんだ」の部分は「思考」であり
「自分は自分である」
そこに
いいもワルイもない。
あるものはある。
「思考」の力で
誰かと比べたり
世間や常識に照らし合わせて
“肯定的に”意義を見出すものは
すでに
「自己肯定感」ではない、ということです。
音感の例を
思い出してください。
同じ音を聴いて
どのように感じるか
人それぞれ
ですよね。
どう感じるかは
それぞれの
自由ですよね。
「自己肯定感」も
そうです。
自分のことを
どう感じるか。
それぞれの
自由です。
そして
それが
『その人らしさ』
なのではないでしょうか。
でも
おそらく
自我の芽生えのころ(1歳)
自分のことを
「ダメな人間だ」
「こんな自分やめたい」
という感覚ではなかったと
思います。
(そのような概念はまだない)
ということは
成長の過程で
何かが起きているということですよね。
(概念の獲得=思考の育ちの過程において)
ですから
「自己肯定感」の獲得までの
3歳までの愛され方は
“感覚”に影響を及ぼす
そして
そのあとの
思考の育ちの
12歳までの環境は
獲得した「自己肯定感」を
さらに肯定したり
逆に否定したりする
“思考”に影響を及ぼす
と言えると考察します。
はじめの問いに
私が答えるならば
こうなります。
あれこれ試してみたものの
なかなか「自己肯定感」が高められない…
⇒
「自己肯定感」が高くならない、低いと感じるのは何故でしょうか?
どんな時にそう思うのですか?
「自己肯定感」ってどうやって計るのでしょうか?
それは“感覚”ではなく
“思考”の問題ではないでしょうか。
「自己肯定感」って
高めなくてはいけないの?
⇒
“いけない”ことなんてないですよ。
自分が、どんな自分でいたいか、それだけです。
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「自己肯定感」
先日、某YouTube動画で
この「自己肯定感」という言葉が
世の中でも盛んに使われるようになり
かえって
それが悩みの種になっている現象が
起きている…
というトピックを
やっていました。
あれこれ試してみたものの
なかなか「自己肯定感」が高められない…
「自己肯定感」って
高めなくてはいけないの?
ふむふむ
そういえば
先日、オンラインサロンのメンバー様から
「自己肯定感」についての
ご質問を頂いたところでした。
「自己肯定感って、高めるもの?なのでしょうか
よしか先生は“高める”ってゆう言い方しないですよね。
私もなんだか、高いとか低いとかじゃないような
気がしているのです…」
そうなのです。
「自己肯定感」というものを
しっかり理解していくと
なんか
“高い”
“低い”
という表現が
しっくりこなくなります。
そのYouTube動画では
心理カウンセラーの方が
解説としてゲスト出演されていて
「多くの方が
自己肯定感というものを
誤解していると思います」
と、仰っていました。
そして
興味深かったのは
その方いわく
「3歳くらいの子どもが
自己肯定感MAXです」
つまり、
3歳以降に
せっかく獲得した自己肯定感を
すり減らしていってしまうのだと。
なるほど。
その説明は
言い得て妙ですな。
「自己肯定感」とは
文字通り
自分を肯定する感覚(感情)
ポイントは
“感”=感覚(感情)
であるということです。
“感覚”というものは
何をどんな風に感じるか、というものです。
他のもので例を示すとすると
「音感」というものが
人にはありますね。
“音”という空気の振動を
どのように感じるか
という感覚。
人それぞれですね。
音楽的な才能のある人には
“絶対音感がある”
なんて言いますよね。
“絶対音感が高い”とは
言わないですね。
音を感じる感覚を
高い、低いと
表現しようと思えば、
はまらないこともないですが、
ちょっと
違和感がありませんか?
「自己肯定感」についても
“感覚”であることの理解が深まると
高い、低い、という表現が、
はまらなくはないけれど
ちょっと違うように思えてきます。
“音感” は
音を感じる感覚
では
“自己肯定感” は?
自分のことを
どのように感じているか
という“感覚”であり
そこに
“肯定的に”
という言葉がついています。
この
「肯定的」という言葉に
高い、低いというイメージがつくのでしょうか。
そして
この「肯定的」について
誤解が生まれるのでしょう。
よく、
「ありのままの自分でいいんだ」
という表現が使われますが
「いいんだ」
という言葉が
マル!よい!と変換され
それを「肯定」と捉えている人が
誤解をしている、ということになります。
実は、
「自己肯定感」は
自分の”存在意義”についての感覚
という定義になっています。
自分の「存在意義」を肯定する(認める)
という“感覚”なのです。
まずはじめに
自分はここに”存在している”
という感覚。
先ほどYouTube動画で
「3歳くらいがMAX」と説明されていた
とお伝えしましたが、
子どもは
1歳くらいから
自我が芽生え
自分の存在に
気づいていきます。
(それまでは気づいていない)
そして3歳くらいには
はっきりと
自分の存在を認知しています。
ですから
「存在を認めている」のMAXが
3歳くらいです、というのも
一理あるなあと
思った次第です。
3歳の子に
存在に“意義があるかないか”という「思考」
はありません。
存在しているんだ=あるんだ
という感覚
存在と意義は分かれていません。
あるんだから、ある。
ある、という感覚。
“感覚”ですから
理屈で“意義”という
意味づけなど出来ないのです。
つまり、
自己肯定感をセリフに置き換えるとするならば
「ありのままの自分でいいんだ」
ではなく
「自分は自分だ!」
となります。
そして
その
「自分は存在している」という
そのものの
それだけの感覚から
4歳、5歳と
認知機能が目覚ましく発達していくので
そこに「評価」=人と比べる
というものが
くっついてきてしまうのですね。
このあたり、
賢いおサルさんの実験で
興味深い結果がありますので
また
何かの機会で
ご紹介しようと思いますが(↓こちらに書きました)
(みんな揃って「いただきます」~は必要??? | 一般社団法人 そだち (sodachi.net))
ポイントは
「評価」=人と比べる
という部分です。
この「評価」の概念が
“意義”という名のもとに
「自己肯定感」を否定していく「思考」を
生み出します。
つまり
問題は「思考」です。
本来
特別な思考をしなくても
「あなたは存在していますか?」と問われたら
「はい!」と言えるハズが
「自分はどのような存在なのか?」と
誰に問われるわけでもないのに
考え始めてしまうのが
人間であるとも言えるのです。
そして
自分の存在=在り方
について
否定的に捉えてしまう「思考」を
もっていると
「私、自己肯定感が低いんです」
となる。
しかし
思い出してください。
「自己肯定感」は
“感覚”なので
どのような「思考」で
自分の存在を語るか、ではないのです。
「ありのままの自分でいいんだ」の
「いいんだ」の部分は「思考」であり
「自分は自分である」
そこに
いいもワルイもない。
あるものはある。
「思考」の力で
誰かと比べたり
世間や常識に照らし合わせて
“肯定的に”意義を見出すものは
すでに
「自己肯定感」ではない、ということです。
音感の例を
思い出してください。
同じ音を聴いて
どのように感じるか
人それぞれ
ですよね。
どう感じるかは
それぞれの
自由ですよね。
「自己肯定感」も
そうです。
自分のことを
どう感じるか。
それぞれの
自由です。
そして
それが
『その人らしさ』
なのではないでしょうか。
でも
おそらく
自我の芽生えのころ(1歳)
自分のことを
「ダメな人間だ」
「こんな自分やめたい」
という感覚ではなかったと
思います。
(そのような概念はまだない)
ということは
成長の過程で
何かが起きているということですよね。
(概念の獲得=思考の育ちの過程において)
ですから
「自己肯定感」の獲得までの
3歳までの愛され方は
“感覚”に影響を及ぼす
そして
そのあとの
思考の育ちの
12歳までの環境は
獲得した「自己肯定感」を
さらに肯定したり
逆に否定したりする
“思考”に影響を及ぼす
と言えると考察します。
はじめの問いに
私が答えるならば
こうなります。
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⇒
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どんな時にそう思うのですか?
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それは“感覚”ではなく
“思考”の問題ではないでしょうか。
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