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子どもの発達「あそび」の理解~保育士試験の過去問題より~
保育士の専門性って何だと思いますか?
1つは、「子どもの発達の理解」ですよね。
こんにちは!
子どもの育ちを応援します!
一般社団法人そだち 内田淑佳(うちだよしか)です。
久しぶりに
保育士試験の過去問題を
見にいきまして
(インターネットで無料で閲覧できるサイトがあります)
子どもの「あそび」の発達過程についての問題がありましたので
ご紹介します。
次の文は、子どもの遊びに関する記述である。
(A)~(D)にあてはまる用語を【語群】から選びなさい。
パーテン(Parten,M.B)は、子どもの遊びの形態とその発達過程について
・何もしていない
・(A)
・(B)
・平行あそび
・連合あそび
・(C)
の順に、6つに分類した。
そして(B)は他者に感心が向いているので
(A)より発達した形態であり、
「連合あそび」は仲間とのやりとりをして一緒に遊ぶが
(D)されておらず、3~4歳頃にみられる、とした。
その後の遊びの形態とその発達過程の研究において、
(A)は5歳児でも活動内容によっては みられることから、未熟な形態というより、
子どもの選択であるとの考えが示されている。
従って、保育士は一人一人の子どもの遊びを理解して対応することが大切である。
【語群】
ア)一人あそび イ)仲間あそび
ウ)運動あそび エ)組織化
オ)象徴あそび カ)精緻化
キ)協同あそび ク)傍観的行動
(保育士試験 令和2年(2020年)後期より)
正解は
(A)一人あそび
(B)傍観的行動
(C)協同あそび
(D)組織化
でした!
言葉を知っているかどうか
ではなく
大事なのは発達の順番と
なぜ、そのような遊びになるのか
です。
パーテンは、アメリカの心理学者で
幼児の社会的相互交渉として
遊びを6つの発達段階に分類しました。
①何もしていない
②一人あそび
③傍観的行動・・・ここで、他者への興味が出てくる
④平行あそび・・・同じような遊びをしているが、相互のやりとりはない。
⑤連合あそび・・・他児とのやりとりがある。
⑥協同あそび・・・他児と一緒に同じ「目的」で遊ぶ。
この、③④⑤⑥には
子どもの「認知の発達」が大いに関係していて
他では、例えば
絵を描いてもらうと、子どもの発達具合がわかる、と
いうものがありますね、
それと同じように
「世の中をどのように認知しているか」
が、遊びの姿として見てとれるワケですね。
つまり、保育士は
一人一人の子どもが
今、どの発達過程にいて(どれだけ認知の発達が進んでいて)
次に目指す姿がどんなものであって、
そのためには
どんな経験が必要か、ということを
意図して環境(保育)を考える必要がある
ということです。
子どもの発達には
いくつかの切り口がありますが
「認知の発達」については
その仕組みと発達過程を
しっかり押さえておいて欲しいな、と
思っています。
でないと
トンチンカンな
保育目標をたててしまうことに
なりかねないからです。
その活動、何を目標にしているの?
例えば、
1歳児のクラスで
みんな揃って「いただきます」を
しようとしていたり・・・
ん?
それ、発達過程にあってますか?
1歳児さんは
他者をどのように認知しているのかな?
「みんな」
「揃って」
これ、認知する段階ではないですよ。
これは1つの事例でしかありません。
他にも
いっぱい
???な活動があります。
何を目標にするか
それは
子どもの発達過程の理解なくして
語れないでしょ。
(YouTubeで
子どもの発達過程のお話しています)
子どもの発達過程~人との関わり(人間関係の育ち)~
https://youtu.be/orgmIk7JXRU
ちなみに
もう1問
保育士試験の過去問題から
こんなものをご紹介します。
次のA~Dは、保育の評価に関する記述である。
「保育所保育指針」に照らして考えた場合、
適切なものを〇、不適切なものを☓としなさい。
A 自己評価は、保育士等が個別に行うだけでなく、
保育を行っている様子を保育士等が互いに見合ったり、
子どもの行動の見方や自分の保育について話し合ったりするなど、
保育士等間で行うことも重要である。
B 保育士等が、それぞれの作成した指導計画を踏まえ、
保育における意図や願いなどを相互に理解し尊重しながら
率直に話し合う中で、
自分では意識していなかったよいところや特色、
課題などに気付いたり、子どもについての新たな味方を
取り入れたりする。
C 保育所外部の専門家を交えたカンファレンスを行うことは大切である。
同じ保育場面でもその捉え方は様々であり、
自分の保育が同僚や他の専門家にどう映るのか、
自分とは異なる子どもの理解や保育の視座に出会うことは、
保育士等が保育の視野を広げ、
自らの子ども観や保育観を見つめ直す機会となる。
D 自己評価を通じて、他者の意見を受け止め
自らの保育を謙虚に振り返る姿勢や、保育に対する責任感と自覚など、
組織の中で支え合って、学び合いを継続していく基盤が
形成されることによって、保育士等の専門性の向上が図られる。
(保育士試験 令和2年(2020年)後期より)
答えは・・・・・
全部〇!!
いかがですか?
保育の自己評価を通して
保育士としての専門性の向上
実現していってくださいね!!
※子どもの発達心理アドバイザー養成講座
(子どもの発達心理、発達過程、発達障害を専門的に学ぶ講座です)
オンラインで個別受講もできます!
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※保育士のためのコミュニケーション講座
心理学・対人スキル・人材育成
(少人数制で、リアルなお悩みを解決する講座です)
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一般社団法人そだち
代表&心理・保育研修講師
内田淑佳(うちだよしか)
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ご紹介します。
次の文は、子どもの遊びに関する記述である。
(A)~(D)にあてはまる用語を【語群】から選びなさい。
パーテン(Parten,M.B)は、子どもの遊びの形態とその発達過程について
・何もしていない
・(A)
・(B)
・平行あそび
・連合あそび
・(C)
の順に、6つに分類した。
そして(B)は他者に感心が向いているので
(A)より発達した形態であり、
「連合あそび」は仲間とのやりとりをして一緒に遊ぶが
(D)されておらず、3~4歳頃にみられる、とした。
その後の遊びの形態とその発達過程の研究において、
(A)は5歳児でも活動内容によっては みられることから、未熟な形態というより、
子どもの選択であるとの考えが示されている。
従って、保育士は一人一人の子どもの遊びを理解して対応することが大切である。
【語群】
ア)一人あそび イ)仲間あそび
ウ)運動あそび エ)組織化
オ)象徴あそび カ)精緻化
キ)協同あそび ク)傍観的行動
(保育士試験 令和2年(2020年)後期より)
正解は
(A)一人あそび
(B)傍観的行動
(C)協同あそび
(D)組織化
でした!
言葉を知っているかどうか
ではなく
大事なのは発達の順番と
なぜ、そのような遊びになるのか
です。
パーテンは、アメリカの心理学者で
幼児の社会的相互交渉として
遊びを6つの発達段階に分類しました。
①何もしていない
②一人あそび
③傍観的行動・・・ここで、他者への興味が出てくる
④平行あそび・・・同じような遊びをしているが、相互のやりとりはない。
⑤連合あそび・・・他児とのやりとりがある。
⑥協同あそび・・・他児と一緒に同じ「目的」で遊ぶ。
この、③④⑤⑥には
子どもの「認知の発達」が大いに関係していて
他では、例えば
絵を描いてもらうと、子どもの発達具合がわかる、と
いうものがありますね、
それと同じように
「世の中をどのように認知しているか」
が、遊びの姿として見てとれるワケですね。
つまり、保育士は
一人一人の子どもが
今、どの発達過程にいて(どれだけ認知の発達が進んでいて)
次に目指す姿がどんなものであって、
そのためには
どんな経験が必要か、ということを
意図して環境(保育)を考える必要がある
ということです。
子どもの発達には
いくつかの切り口がありますが
「認知の発達」については
その仕組みと発達過程を
しっかり押さえておいて欲しいな、と
思っています。
でないと
トンチンカンな
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なりかねないからです。
その活動、何を目標にしているの?
例えば、
1歳児のクラスで
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ん?
それ、発達過程にあってますか?
1歳児さんは
他者をどのように認知しているのかな?
「みんな」
「揃って」
これ、認知する段階ではないですよ。
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他にも
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適切なものを〇、不適切なものを☓としなさい。
A 自己評価は、保育士等が個別に行うだけでなく、
保育を行っている様子を保育士等が互いに見合ったり、
子どもの行動の見方や自分の保育について話し合ったりするなど、
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B 保育士等が、それぞれの作成した指導計画を踏まえ、
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率直に話し合う中で、
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同じ保育場面でもその捉え方は様々であり、
自分の保育が同僚や他の専門家にどう映るのか、
自分とは異なる子どもの理解や保育の視座に出会うことは、
保育士等が保育の視野を広げ、
自らの子ども観や保育観を見つめ直す機会となる。
D 自己評価を通じて、他者の意見を受け止め
自らの保育を謙虚に振り返る姿勢や、保育に対する責任感と自覚など、
組織の中で支え合って、学び合いを継続していく基盤が
形成されることによって、保育士等の専門性の向上が図られる。
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