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何に気づいているか…相手の視点と私の世界の違い
私、実は介護の資格も持っておりまして。
対人支援というものの基礎、最も大切なことは同じであります。
こんにちは!
子どもの育ちを応援します!
一般社団法人そだち 内田淑佳(うちだよしか)です。
私は
次の誕生日で89歳になる母と同居しております。
母は
それなりに歳はとっておりますが
おかげさまで
元気で
介護保険も要支援2
というレベルでございます。
実は、私
介護の資格も持っておりまして
(旧ヘルパー2級なんだけどね)
保育園の園長を務めた組織が
介護施設を複数運営する法人でしたので
そこで学んだ「介護の基礎」というものが
実生活でかなり役立っております。
母が
元気で過ごせているのも
その知識を実践してきたから
という部分も
大いにあると自負しておりまして(笑)
それは
保育しかり
幼児教育しかり
(つまり子育てしかり)
全ての対人支援に共通する
基本理念だと思っております。
何かってね
相手を一人の人格として
尊重すること
お世話する側、される側
ではなく
対等な人間関係であるということ。
ただ
役割が違うだけ。
役割という点で見たとき
その人の人生の主役は
必ず
その人であるということ。
どんな関係であれ
私は脇役。
その人の意思、判断
考えること、決めること、を
一番大事にすることが
尊重するということ。
ね、
子ども主体の保育
と同じでしょ。
と
いうワケで
母には
母の思い通りに
なんでも
したいことを
してもらっています。
“もらっている”というのも
変ですね。
我が家は
ずっと
それぞれが
「自分のしたいことをする」
という家族ですね。
母はさすがに
加齢とともに
だんだん
あぶなっかしいことは
増えていますよ。
でも
やりたいことは
やりたいように
何かあったとしても
何かあったときに考える、という覚悟が
家族みんなにあります。
ときどき
「買い物に行きたい(車で)」と
要望があれば
車を出します。
母の買いたいものがあっての
買い物ですので
それは、買わなくても…
というものも
ポンポン買い物かごに
入れますが
そこは
口出ししません。
マヨネーズどこだっけ?
と聞かれたら
探して
ココと指さしますが
手にとり
かごに入れるのは
母です。
今日も
母の買いものに同行しまして
色々
買ってきました。
どう見ても買いすぎやろって
いつも思うのですが
よいのです。
今日は
魚屋さんで
姿のままのサバをみつけて
「おいしそう!食べたい」と母。
まるまるの姿のサバを見て
「頭とってもらおっか」と母。
店員さんに
「すみません…ちょっとコレ、切ってもらえる?」と
母が声をかけると
店員さんは
「2枚におろしましょうか」と
私に言われます。
母の同行の際に
相手が
私に声をかけてこられることは
多いです。
そのくらい
見た目、おばあちゃんな母です。
病院でも
最初はドクターも看護師さんも
私に話し始めます。
でも
私は
母の方に視線をやります。
すると
そこから
母に向かって話し始めてくださいます。
母がコミュニケーションしたいのですから
私に話しかけられても
それは違うのです。
私が喋ったほうが
伝わりやすいかもしれません。
最終確認は私がします。
でも
母は、その人と
コミュニケーションしたいのです。
魚やさんとの会話も
ちゃんと成立しまして
母の望む姿にサバは変わりました。
帰り道
「最近ね、色んな花が咲き始めたよ」
景色を見て
母が言いました。
「あれは何の花だろう、あの黄色いの、キレイだね~」
「ごめん、見てなかった」
と私が言うと
「あなたは運転だから」と母。
それにしても
花が好きな母の見ているもの
気付くものは
私とは違うな、と感じる瞬間です。
家に着くと
「ほら、コレも咲き出したんだよ」
と母。
そこには
雪柳が可愛い花を
咲かせ始めていました。
家の前なのに。
私は母に言われるまで
全く気付いていませんでした。
「ホントだ、かわいいね」
そんな会話をしながら
母の視点
母の世界を想像していました。
家にまだあるマヨネーズの数が
思いだせなくても
植物の変化を見つけ
季節の移り変わりを感じとり
花の姿に
心が動く母。
日々を自分らしく生きるのに
数を覚えていることと
あの花はなんだろう?と感じることと
どちらが大切でしょうか。
私は
オンライン研修の準備や
YouTube動画の編集で
パソコンとにらめっこして
時間を過ごしている。
花が咲き始めたことに
気付くことなく。
私の世界と
母の世界は違う。
私が気付いていないことに
母は気付いている。
その反対もあるでしょう。
私たちは
それぞれが
自分の世界を見ている。
コミュニケーションは
気付いていなかったこと(自分の世界になかったもの)を
気付かせてくれる。
これは
自分の世界が広がるということ。
今日は
母のおかげで
家の前に
こんな可愛い花が
咲き始めたことに
気付くことができた。
ありがとう。
やはり
母は
私の尊敬する母です。
いつまでも。
※保育士のためのコミュニケーション講座
心理学・対人スキル・人材育成
(少人数制で、リアルなお悩みを解決する講座です)
2020年秋期生募集中!
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※子どもの発達心理アドバイザー養成講座
(子どもの発達心理、発達過程、発達障害を専門的に学ぶ講座です)
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一般社団法人そだち
代表&心理・保育研修講師
内田淑佳(うちだよしか)
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私は
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母は
それなりに歳はとっておりますが
おかげさまで
元気で
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というレベルでございます。
実は、私
介護の資格も持っておりまして
(旧ヘルパー2級なんだけどね)
保育園の園長を務めた組織が
介護施設を複数運営する法人でしたので
そこで学んだ「介護の基礎」というものが
実生活でかなり役立っております。
母が
元気で過ごせているのも
その知識を実践してきたから
という部分も
大いにあると自負しておりまして(笑)
それは
保育しかり
幼児教育しかり
(つまり子育てしかり)
全ての対人支援に共通する
基本理念だと思っております。
何かってね
相手を一人の人格として
尊重すること
お世話する側、される側
ではなく
対等な人間関係であるということ。
ただ
役割が違うだけ。
役割という点で見たとき
その人の人生の主役は
必ず
その人であるということ。
どんな関係であれ
私は脇役。
その人の意思、判断
考えること、決めること、を
一番大事にすることが
尊重するということ。
ね、
子ども主体の保育
と同じでしょ。
と
いうワケで
母には
母の思い通りに
なんでも
したいことを
してもらっています。
“もらっている”というのも
変ですね。
我が家は
ずっと
それぞれが
「自分のしたいことをする」
という家族ですね。
母はさすがに
加齢とともに
だんだん
あぶなっかしいことは
増えていますよ。
でも
やりたいことは
やりたいように
何かあったとしても
何かあったときに考える、という覚悟が
家族みんなにあります。
ときどき
「買い物に行きたい(車で)」と
要望があれば
車を出します。
母の買いたいものがあっての
買い物ですので
それは、買わなくても…
というものも
ポンポン買い物かごに
入れますが
そこは
口出ししません。
マヨネーズどこだっけ?
と聞かれたら
探して
ココと指さしますが
手にとり
かごに入れるのは
母です。
今日も
母の買いものに同行しまして
色々
買ってきました。
どう見ても買いすぎやろって
いつも思うのですが
よいのです。
今日は
魚屋さんで
姿のままのサバをみつけて
「おいしそう!食べたい」と母。
まるまるの姿のサバを見て
「頭とってもらおっか」と母。
店員さんに
「すみません…ちょっとコレ、切ってもらえる?」と
母が声をかけると
店員さんは
「2枚におろしましょうか」と
私に言われます。
母の同行の際に
相手が
私に声をかけてこられることは
多いです。
そのくらい
見た目、おばあちゃんな母です。
病院でも
最初はドクターも看護師さんも
私に話し始めます。
でも
私は
母の方に視線をやります。
すると
そこから
母に向かって話し始めてくださいます。
母がコミュニケーションしたいのですから
私に話しかけられても
それは違うのです。
私が喋ったほうが
伝わりやすいかもしれません。
最終確認は私がします。
でも
母は、その人と
コミュニケーションしたいのです。
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ちゃんと成立しまして
母の望む姿にサバは変わりました。
帰り道
「最近ね、色んな花が咲き始めたよ」
景色を見て
母が言いました。
「あれは何の花だろう、あの黄色いの、キレイだね~」
「ごめん、見てなかった」
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「あなたは運転だから」と母。
それにしても
花が好きな母の見ているもの
気付くものは
私とは違うな、と感じる瞬間です。
家に着くと
「ほら、コレも咲き出したんだよ」
と母。
そこには
雪柳が可愛い花を
咲かせ始めていました。
家の前なのに。
私は母に言われるまで
全く気付いていませんでした。
「ホントだ、かわいいね」
そんな会話をしながら
母の視点
母の世界を想像していました。
家にまだあるマヨネーズの数が
思いだせなくても
植物の変化を見つけ
季節の移り変わりを感じとり
花の姿に
心が動く母。
日々を自分らしく生きるのに
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どちらが大切でしょうか。
私は
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気付くことなく。
私の世界と
母の世界は違う。
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母は気付いている。
その反対もあるでしょう。
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それぞれが
自分の世界を見ている。
コミュニケーションは
気付いていなかったこと(自分の世界になかったもの)を
気付かせてくれる。
これは
自分の世界が広がるということ。
今日は
母のおかげで
家の前に
こんな可愛い花が
咲き始めたことに
気付くことができた。
ありがとう。
やはり
母は
私の尊敬する母です。
いつまでも。
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